どうも、フォネットです!
夏場のiPhoneは使っている最中に熱を持ってしまい、めちゃくちゃ熱くなるときがあります。
そんな時「早く冷やさなきゃ!」と思って、
- 冷蔵庫に入れてみたり
- 保冷剤を当ててみたり
する方がいます。
僕自身も過去に行ったことがあり、手軽ですし冷やさなきゃって思った時に取りがちな行動ではあります。
ですが・・・実はそれ、iPhoneにとって危険な行為だったりするんです。
今回はiPhoneを冷蔵庫や保冷剤で冷やすと危険な理由について、説明していきます。
iPhoneを冷蔵庫や保冷剤で熱を冷ますのが危険な理由
「冷蔵庫はバッテリーにいいらしいぞ!」という理由から、iPhoneを冷蔵庫に入れて冷やす方法が良いと、巷ではまことしやかに、ささやかれていますね。
ですが・・・iPhoneが熱を持っている際に、
- 冷蔵庫で冷やすこと
- 保冷剤で冷やすこと
この2つの方法は、iPhoneを急激に冷やすため、大変危険です。
「なぜ冷蔵庫や保冷剤でiPhoneを冷やすと危険なのか?」というと“急激に冷やす”というのがポイントです。
実は、iPhoneを熱い所から急激に冷やすと、iPhoneの内部に結露が発生してしまいます。
結露とは、空気中の水分が水滴に戻る現象のこと。 ですので、iPhone内部の空気中の水分も水滴に戻ります。
なので、iPhoneを急激に冷やすような、
- 冷蔵庫に入れてみたり
- 保冷剤を当ててみたり
これらをやっちゃいけないんですね。
・・・結露って何?
「・・・結露って何?」と、これを読んでいるあなたは思ったかもしれません。
ですので、これからできるだけ簡単に「結露について」も説明しますね!
結露を理解するには、水蒸気の理解が欠かせまん。
空気の性質として、
- 気温が上がれば上がるほど、空気中に含める水分量が増える
- 気温が下がれば下がるほど、空気中に含める水分量は減る
という性質があります。
これを“飽和水蒸気量”なんて言ったりしますが、ここでは「空気中に含める水分量が気温によって変わる」という点だけは、抑えておいてください。
気温が急激に下がると結露が起きる理由
では、iPhone内部が熱くなって温度が30℃と仮定して(実際にはもっと高いですが)、10℃の冷蔵庫に入れることとします。
1立法メートル内に含める水分量は、以下のように変わっていきます。
気温(℃) | 飽和水蒸気量(g/m³) |
---|---|
0 | 4.8 |
10 | 9.4 |
20 | 17.3 |
30 | 30.3 |
この表を見つつ、ちょっとだけ考えてみてください。
30℃の時に湿度50%だったとしたら、30.3gの半分の15.15gが、空気中に含まれている水分量となります。
では、この状態で一気に10℃の気温の中にiPhoneを放り込んだら、この湿度は何%になるでしょうか?
「10℃の水分量が9.4gで100%なのに、15.15gも水分があって・・・」と、9.4g(100%)を超えてしまいますよね?
この「100%を超えること」が重要です。
実はこの空気中に含める水分の量が超えてしまうと、余った水分は文字通り「水分」に戻ります。
これが“結露”です。
iPhoneに結露が発生すると何が問題なの?
では、iPhone内部で結露が起きると、どういう問題が起きるのでしょうか?
今回のような夏場のiPhoneでは「内部が熱く、外側が冷たい状態」です。
iPhoneの内部の空気が、冷蔵庫や保冷剤で冷ましたことにより、iPhoneの内部で空気中の蒸気が水分に戻ります。
すると、iPhoneが水没したのと同様に、iPhone内部が水浸しになってしまうのです。
最新のiPhoneでは防水機能付きですから、外側に多少の水分がついただけでは問題ないのですが・・・。
今回のような「結露」の場合は、防水機能と関係なく内側で水分に戻るため、特に問題が起きやすいのです。
例えば、iPhoneの基板が水没した状態で使用すれば、基板ショートの原因にもなります。
基板がショートしてしまうと、最悪の場合は復旧不可能なことになることも・・・。
冬場の窓を思い返して頂ければ、分かりやすいかと思います。
外が冷えているのに中が温かいため、窓ガラスに結露が発生して出来た水滴が、窓の内側にくっつくのです。
あれと同じ状況が、
- 冷蔵庫(室外)
- iPhoneの中(室内)
で発生すると考えると・・・恐ろしいですよね😨
というわけで、iPhoneの結露はiPhoneを水没させてしまうのと同じなので、保冷剤や冷蔵庫で冷やさないことをオススメします。
まとめ
というわけで、大分遠回りしましたが、
- 冷蔵庫で冷やすこと
- 保冷剤で冷やすこと
この2つは、iPhone内部の気温を急激に冷やし、結露するから危険ということです。
危険なので、絶対に冷蔵庫や保冷剤では、冷やさないように!
「じゃあ正しい冷やし方ってなんなのさ?」と思った方も居るかと思います。
そんな方のために「iPhoneを結露させずに正しく冷やす方法」については、以下の記事にしっかりとまとめました!
結露も発生させずに正しく冷やせる方法のみを載せたので、ぜひ参考にしてみてください😊
また「iPhoneを冷蔵庫に入れて放置してしまった・・・」って方には、水没後に行う対処法についても説明していますので、こちらの方法を試してください。
最後に、冷蔵庫に入れて水没してしまった方は、水没の修理をオススメしています。
あなたのiPhoneが修理によって良くなることを願います。
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